男性の生活習慣病

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無理のない生活習慣病の治療を

生活習慣病は、一度悪化してしまうと食事が大きく制限されることになり、様々な合併症の治療も続けなければならなくなります。
逆に、早めに予防を始めるか、初期段階で治療を開始すれば、無理ない範囲で生活習慣を改善しながら薬も上手く取り入れて各種数値をコントロールしていくことが可能です。
多くの方は健康診断で悪い結果が出ても、結局は翌年までそのままの状態で放置してしまうようですが、後で苦しまないためにも、その時すぐに診察を受けるようにしましょう。
また、今のところ特に問題がない方も、予防の取り組みについてかかりつけ医としてアドバイスさせていただくことができますので、お気軽にお越しいただければと思います。

主な生活習慣

糖尿病

糖尿病は、ほとんどの方がご存知の生活習慣病の代表とも言える疾患です。
血液中の糖分は、すい臓から分泌されるインスリンによって細胞に取り込まれ、エネルギーに変換されます。しかし、インスリンの量が減ったり働きが悪くなったりすると、血糖値が上がりっぱなしになってしまいます。
これが糖尿病の仕組みで、悪化すると失明する(網膜症)、腎臓に異常をきたして人工透析が必要になる(腎症)、手足が痺れたり壊疽したりする(神経障害)といった合併症を引き起こすことになります。
親族に糖尿病患者さんがいる方は、発症しやすい傾向にありますので、特に気をつけるようにしましょう。

脂質異常症(高脂血症)

脂質異常症は、「善玉コレステロール(HDL)」「悪玉コレステロール(LDL)」「中性脂肪」のいずれかが異常数値になっている状態で、動脈硬化の原因となってしまうため早期の治療が必要です。
そして、動脈硬化が進行していくと、脳梗塞や心筋梗塞になって命に関わることもあります。そのため、必要に応じて食事を見直し、適度な運動を始めることで、脂質異常症が悪化しないようにすることが重要です。

以下が、コレストロールと中性脂肪の正常な数値です。

  • 善玉コレステロール 40~86mg/dl
  • 悪玉コレストロール 60~119mg/dl
  • 中性脂肪 35~149mg/dl
  • LH比(LDL÷HDL) 2.0以下

高血圧症

高血圧かどうかの基準は、以下の通りです。

  • 最高血圧が135mmHg以上、もしくは最低血圧が85mmHg以上
    (ただし、医療機関で測定する場合は、140mmHgもしくは90mmHg以上)

血圧が高くなると血管の壁に大きな負担がかかるようになり、その結果、動脈硬化が進みます。また、心臓が肥大する、心臓や脳で血管が詰まる原因にもなります。
適度な運動をするのはもちろん、塩分摂取量を減らし、さらにアルコールやタバコの量も調整しながら血圧を上手くコントロールしていくようにしましょう。

高尿酸血症(痛風)

通常、尿酸は腎臓の働きによって尿と一緒に排泄されますが、腎臓の働きが低下したり体内で多量の尿酸が作られたりすると、血液中の尿酸値が上がってしまいます。
これを高尿酸血症と言います。

高尿酸血症の基準
  • 血液中の尿酸値 7.0mgdl以上

高尿酸血症が長期化すると、尿酸から尿酸塩と呼ばれる結晶が作られるようになり、痛風を発症します。
痛風は男性患者さんが9割以上を占めており、特に40代から50代の方は発症率が高くなっていますので、尿酸値が高い方は、薬を飲み、水分を多めに摂取するなどの生活習慣改善で、悪化しないようにする必要があります。

生活習慣病とEDの関係

EDはストレスや男性器の問題によって起きることもありますが、生活習慣病の予兆であることも少なくありません。高血圧症や脂質異常症、糖尿病などによって動脈硬化が進行すると、男性器に十分な血液が運ばれなくなりEDを引き起こしてしまいます。そのため軽度でもEDの症状がある方は、生活習慣病の検査も併せて受けられることをお勧めします。当院では、プライバシーに配慮した院内設計になっており、他の方と顔を会わせることはありませんので、安心してお越しください。

梅津クリニック
梅津クリニック TEL:(0466)35-4511